『プラチナデータ』@立川シネマシティ


予告編、ニノの「プラチナデータ。」で惹きこまれた方も潜在的には相当数いるのではないだろうか。

『先天的に握らされた素質で個人の一生が決められることはなく、自らの意思で切り開くことができる』というメッセージは、ごくありふれていて使い古されているのかもしれないけれど、リマインドのしかたのひとつとして、こうしたメッセージを、この映画のようにある程度の大きな規模感で作品として仕上げ、さまざまな世代に伝えていくことは、切り口として大切であるような気がした。

ニノに限らず、ジャニーズ好きの世代は、圧倒的に10代、20代の若者(もちろん女性)が多いと推測される。
振り返ると、そのような年齢で必ず一度は経験するであろう、自分自身が秘めている能力への懐疑について『遺伝だから』『家族が○○だから』という理由で片付けてしまい、塞ぎ込んでしまうことも少なからずあったと思う。

でも、神様が自分の人生すべてを決めているわけではない。
目標を決めて、トライアンドエラーを重ねて成長させられる要素もあると思う。そうしたことを、ぼんやりとでもいいから個々人の頭の中にインプットできたら、この作品は成功しているんだと思う。

プラチナデータ (幻冬舎文庫)
東野 圭吾
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