さしだされるもの

京都旅行からずっと抱えていた想いをしたためる。
人に世話を焼かれたり、そのおかえしに世話を焼くことに、自分は飢えているのだ。

本当は、心底寂しいのだと思う。
それを感じないように、表に出さないようにしていたけれど、もう、それを無視できなくなってしまった。

…どんなに日々が満たされなくても、ふとしたときに電話やメールができたり、
「おはよう」や「おやすみ」を言える人がそばにいることってきっと貴重だ。
そして、いいことだけじゃなくって、心配したり、されたりすることも、
そういう間柄だからこそできることなんだよ。

だから、付き合うっていいな、って思う。
無関心から歩み出た気持ちが結ばれて、
良きにつけ悪きにつけ相手に関心を抱いていられるなんて、
こんなにたくさんの人がいる世界で、そうできることじゃないよ。

「たのしみ」と「したしみ」と「かなしみ」と「くるしみ」と「いつくしみ」。
付き合う人どうしが分かち合うべき、5つの”しみ”。

僕も、はやくこれらを分かち合える人に出会いたいです。