吐く息すらも。

久しぶりに更新してみます。
毎日アクセスしてくれる人、ありがとう。

ーー

少し前に、同じ大学の男の子と新宿で飲みました。
美味しい梅酒をたくさん用意してくれる、
ちょっと町外れの素敵なお店。

彼は同じ大学とはいえ、年齢は僕より4歳下。
いまは金融系に勤めている、安泰な男の子。

付き合っている彼女とは長くて、
そう遠くはない時期に結婚をするつもりだという。
とは言っても、大袈裟な披露宴を行うつもりはないらしく
区役所に婚姻届を提出して終わりだね、なんて言って
優しく笑っていた。

裏表のない彼の考え方や振る舞いを
僕はたいそう尊敬している。

男性で好きだな、と思うタイプはこういう人が多い。
福岡で知り合った男の子もそんな感じだったな。
直球、って感じ。
だから話してて空気が澄む気がした。

打算で動いている人は、申し訳ないけれどすぐわかる。

女の子も、そういうタイプはわかるし
申し訳ないけれど縁を切る。

自分に悪い影響を与える人、
そうした人とは、遅かれ早かれ
縁を切らなければいけない。

打算で動く、ということは
相手にも打算で動かれる、ということを
理解しておくべきだと思う。

話がそれた。

そんな彼が、
普段は恋愛の話など全くしないのに
その日に限って、こんな話を聞かせてくれた。

「…一緒に暮らすなら、
呼吸の合う人が良い、って言うけれど、
それは本当だね。

一緒に眠っているときに
彼女を見つめていて思うけれど、
本当に同じように
呼吸をしているのがわかるよ。

だから、一緒にいて居心地が良いし、
ずっと長く傍にいたい、
いて欲しいと思う。」

普段こんなことを言わない
彼から発せられた言葉だっただけに
聞いているこちらが照れてしまう(笑)。

趣味よりも、何よりも、息が合うこと。

考えてみると、
たまに会話のテンポがずれることや
話すタイミングが被ったりして
なんだかなぁ…って思うことあるなあ。

息が合う人とは、
きっと、ちょっとした会話でも
落ち着いてすすめることができるし
歩く速度や歩幅、
食事をする速度も
同じなのだろう。

人間ってさ。
うわべだけじゃわからないこと、
きっといっぱいある。

だから、うわべだけを見て
わかった気になるのも
あまりよいことではないはずだし

うわべだからといって
手を抜いて人に何かを伝えることも
また違うと思う。

ちょっとずつ
コミュニケーションを深めていって
そのたびに相手がわかるようになって
本当に、その人にそばにいてほしいか
わかるようになるんじゃないだろうか。

息が合う、ということに
たどり着けるんじゃないんだろうか。


もうすぐ冬。


寂しがるのもいいけれど
寂しさをひとりでしのげないと
ふたりでやってけないよ、きっと。